主用途:インコネル、異材溶接用
特徴及び用途
WEL AC 182は交流及び直流(棒プラス)による溶接が可能で、ニッケル-ク
ロム-鉄合金(インコネル600等)の溶接に使用されます。また、ニッケル基合
金と炭素鋼やステンレス鋼の異材溶接、さらに炭素鋼への肉盛溶接にも使用さ
れます。
作 業 注 意
1. 原則として予熱は行わず、パス間温度は150℃以下にして下さい。
2. 溶接棒の再乾燥は250~300℃で1時間くらい行って下さい。
溶着金属の化学成分の一例(%)
C Mn Fe P S Si Cu Ni Ti Cr Nb+Ta
ENiCrFe-3 ≦0.10 5.0
~9.5 ≦10.00 ≦0.03 ≦0.015 ≦1.0 ≦0.50 ≧59.0 ≦1.0 13.0
~17.0 1.0
~2.5
製 品 0.058 7.38 7.08 0.007 0.004 0.76 0.03 68.3 0.37 14.30 1.52
溶着金属の機械的性質の一例
引張強さ MPa 0.2%耐力 MPa 伸び %
ENiCrFe-3 ≧550 ─ ≧30
製 品 631 386 35
溶接電流値(AC & DC 棒 ⊕ )
棒径(mm) 2.6 3.2 4.0 5.0
棒長(mm) 300 350 350 350
電流範囲
(A)
下向 50~80 90~120 120~150 150~180
立向
上向 45~65 65~110 85~130 ─
フラックス系統:ライム・チタニア型
識別色
端面:金
溶 接 姿 勢:全 姿 勢 側面:緑